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  組合ニュース 【平成30年1月号】 ナニワ企業団地協同組合
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ちょっとおすすめと編集後記
無音のレクイエム

【ちょっとおすすめ】
  皆さんは「大阪憲法ミュージカル」という公演をご覧になったことがありますか。大阪の弁護士有志が呼びかけ人となり、市民が参加するミュージカルで、日本国憲法をテーマに10年以上続けられ、昨年は10月に「無音のレクイエム」という作品が上演されました。これまで上演されたどの作品も、大阪に暮らす庶民の生活と営みを通して激動の昭和史を振り返り、日本国憲法の生まれてきた背景と今日的価値を一緒に考えようとのメッセージが込められています。素人芝居かと思われがちですが、作家や演出家などプロにしっかり支えられた水準の高さと共に、素人ゆえ?の真剣さにかえって心が揺り動かされ、見るたびに深い感動を覚えます。今年も9月に「憲法のレシピ」という作品が上演される予定ですので、一度観に行かれてはいかがですか。


【編集後記】
  昨年の世相を表す漢字は「北」でした。北朝鮮の核実験とミサイル発射や脱北兵等のニュースが連日流れ、北東アジアの緊張が増す事態に世界中で対話を求める声が高まり、国連では核兵器禁止条約が採択され、ノーベル平和賞はICANが受賞しました。国内では東北地方の大震災と原発事故の傷跡が癒えぬ間に九州北部を集中豪雨が襲い、地球温暖化と震災列島日本の行方に不安が募ります。総選挙で多数議席を占めて北叟笑む安倍首相ですが、対話否定で一方的に敗北を強いる対応や核兵器禁止に背を向ける姿勢は世界から批判を浴び、国内でも憲法改定に突き進む暴走政治に危惧が広がる中、分断を乗り越えて再構築された市民と野党の共闘が、行く手を照らす北極星のように輝きを増しています。北風吹き荒ぶ新年ですがお体ご自愛いただき、今年も宜しくお願いいたします。


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