【税制改正�@】
　この間「平成30年度税制改正の大綱」「所得税法等の一部を改正する法律案」等が閣議決定されましたので、その主な改正点について紹介します。
●給与所得控除（所得税）
　平成32年１月１日より、給与所得控除が一律10万円引き下げられると共に、給与収入が８５０万円を超える場合の控除額が上限１９５万円に引き下げられます。但し、23歳未満の扶養親族や特別障碍者である扶養親族を有する人については、給与収入が１０００万円を超える場合に控除額は上限２１０万円が適用されます。
●公的年金等控除（所得税）
　平成32年１月１日より、公的年金等控除が一律10万円引き下げられると共に、公的年金等収入が１０００万円を超える場合は上限１９５万５０００円の控除額に引き下げられます。又、公的年金等以外の所得金額が１０００万円を超える場合は上限１８５万５０００円（２０００万円を超える場合は上限１７５万５０００円）の控除額となります。但し、控除額の一律10万円の引き下げについては、給与所得と年金所得の両方がある場合はどちらか一方の控除のみの減額となります。
●基礎控除（所得税）
　平成32年１月１日より、基礎控除が一律10万円引き上げられて48万円になります。又、合計所得金額が２４００万円を超える場合は32万円（２４５０万円を超える場合は16万円）の控除額に引き下げられ、合計所得金額が２５００万円を超える場合は控除の適用が受けられなくなります。