【年末調整】
　事業主は確定申告により、１年間の税額計算、納税を行いますが、会社員やアルバイトの方などは、会社を通じて税額計算と納税を年末に行います。あらかじめ給与から概算で引かれた源泉所得税と、計算によって出た正しい税額を調整して行われます。年末調整でよく「税金が返ってきた（還付）」と聞くのは、調整の結果、給与から引かれた税額のほうが多かったので返還されたということです。

◆令和元年分で注意すべき点
【配偶者特別控除】
　平成30年分から配偶者特別控除の適用額が変更になっているため、配偶者のパート等の収入が２０１万６千円未満の場合には、段階的に特別控除が受けられます。配偶者の収入は必ず確認して申告するようにしてください（所得が１０００万円超の方は、配偶者特別控除を受けられません）。

【生命保険料控除】
　同じ生命保険でも、新生命保険でも、新生命保険、新個人年金保険、介護保険、旧生命保険、旧個人年金保険と数種類あるため、保険会社より送付される控除証明書の種類・金額を確認して申告漏れのないようにしてください。

【住宅ローン控除】
　令和元年に住宅を購入した方は、別途確定申告が必要です。また増税前後で控除期間が変わります（８％→10年、10％→13年）。継続して控除を受ける方は、税務署から送付された控除申告書と金融機関の年末残高証明書を会社に提出してください。